友人や知人に海外に移住したいと話すと「海外移住なんかやめとけよ」と否定的な意見ばかり言われる。。
海外移住には興味はあるけど、はじめての海外移住がとても不安で、なかなか踏み出せずにいる。。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
「海外移住なんかやめとけよ」といってくる人の心理を理解した上で、海外移住に対してポジティブなマインドセットの持ち方について説明します。また、スモールステップで前に進めることの重要性についても触れています。
本記事の信頼性
旅行やビザランなどの一時的な滞在ではなく、タイの長期滞在ビザ「タイランドエリート」を取得し、現在もタイのバンコクに住む筆者の実体験を元にこの記事を作成しています。
「海外移住はやめとけ」発言の心理:日本人の村社会的な思考
日本の社会はしばしば「村社会」と表現されます。この用語は、共同体内での統一された行動や思考を強調し、個人が集団から逸脱することを望ましくないとする文化的傾向を指します。
このような文化的背景は、新しいことに挑戦しようとする人々への抵抗や足枷(あしかせ)となることがあります。特に、海外移住のような大きな人生の変更を考えるとき、この思考様式は顕著に現れることがあります。
この抵抗の背後には、多くの要因が存在します。一つは、既に海外移住を試みたが失敗した人々からの嫉妬や否定的な意見です。
彼らは自身の経験を基に、他人も同じ運命を辿るだろうと予測します。また、現在の環境から脱出し新たな生活を始めたいと望みながら、さまざまな理由でそれができない人々からの嫉妬も見られます。
彼らは、自分が果たせなかった夢を他人が達成することに対して、意識的または無意識的に否定的な反応を示すことがあります。
加えて、日本文化に根ざした「出る釘は打たれる」という言葉は、この現象を象徴しています。新しい挑戦や異なる道を選ぶ人々は、しばしば周囲からの批判や妨害に直面します。これは、個人が集団から逸脱することへの不安や、未知への恐れから生じる現象と考えられます。
このような村社会的な思考様式は、個人の成長や新しい挑戦を阻害する可能性があります。しかし、これを克服し、自らの道を切り開く勇気を持つことが、海外移住を成功させる鍵となるでしょう。結局のところ、自分の人生は自分で決めるものです。他人の意見や文化的圧力に流されず、自己決定を尊重することが、真の自由と成長への第一歩となります。
海外移住に成功も失敗もない
海外での生活は、挑戦と発見の連続です。私自身、現在バンコクに住んでいますが、タイに移住した当初はプーケットで数々の困難に直面しました。
言葉の壁はその一例です。私のタイ語の発音が十分でなかったため、何度も伝わらない苦労を経験しました。また、はじめて住んだコンドミニアムでは幾度となく停電にあい、とても動揺しました。
ゴリマッチョの西洋人かりいるプーケットの格闘技ジムでは、格闘技のスパーリングの翌日に高熱を出したり…、タイの厳しい暑さにやられ、格闘技ジムへ歩いて行く途中ですでにスタミナ切れを経験したこともあります。
しかし、これらの経験を私は「失敗」とは思っていません。むしろ、これらの挑戦は私にとって価値ある学びでした。それぞれの困難を通じて、私は新しい環境に適応する方法を学び、自身の限界を超えることができました。
たとえば、言葉の壁を乗り越えるためには、タイ語の勉強をより真剣に行い、地元の人々とのコミュニケーションを積極的に試みるようになりました。
停電に対しては、電気製品の使い方を見直し、必要な時に備えを整えるようになりました。暑さに対しては、体調管理の重要性を認識し、水分補給や休憩のタイミングを見極めるスキルが身につきました。
海外移住のプロセスは、一連の試練と学びの機会です。私たちは新しい環境での経験から学び、それを通じて成長します。海外移住において「成功」とは、単に目標地点に到達することではなく、その過程で得られる経験や知識、そして自己成長です。
そして、こうした成長は、常に直線的な道のりではありません。それは曲がりくねった道のりであり、時には後戻りすることもあります。しかし、それら全てが結果的に私たちをより強く、適応力のある人間に変えてくれるのです。
結局、海外移住において「成功」と「失敗」は相対的なものです。一つ一つの経験が私たちに新しい視点を与え、未知の状況に対する対処能力を高めてくれます。そのため、海外移住における困難や挑戦は、失敗ではなく、成功への階段と言えるのです。
ポジティブなマインドセットの提案
海外移住を考える際、最初のステップとして短期間の滞在を体験することが非常に有効です。このアプローチには、多くのメリットがあります。例えば、タイのような国では観光ビザが3ヶ月間有効であり、この期間は新しい生活を試すのに十分な時間です。短期間の滞在を通じて、移住先の文化、言語、生活様式を実際に体験することで、長期移住の可能性をより現実的に評価できます。
短期滞在の具体的な戦略
- コンドミニアムやホテルの選定:短期間で契約可能なコンドミニアムを探すことから始めましょう。タイには、3ヶ月程度の契約に対応している施設が多数あります。また、日本に比べて格安で利用できるホテルも豊富にあり、生活コストを抑えつつ快適な生活を送ることができます。
- 現地の生活に積極的に参加:短期間でも、現地の生活に積極的に参加することが重要です。地元の市場を訪れたり、地元のイベントに参加したりすることで、その地域の文化や社会に触れることができます。
- 言語学習の機会として:滞在期間中は、現地の言語を学ぶ絶好のチャンスです。日常生活での簡単な会話から始め、徐々に言語スキルを向上させていきましょう。
日本人にとっておすすめの海外移住先とは
海外移住を考える日本人にとって、人種差別がない、利便性、英語の通用度、日本食レストランや日本語が通じる病院があること、そして日本との時差が3時間以内であることなどが重要です。これらの条件を満たす国として、特にタイ、マレーシア、シンガポールがおすすめです。
タイ
タイは、その優れた観光地として知られ、多様な文化とフレンドリーな人々で有名です。バンコクやチェンマイなどの都市では、英語が広く通じ、多くの日本食レストランや日本人コミュニティが存在します。また、タイは日本との時差が2時間(夏時間未使用の場合)と少なく、生活リズムの変化を最小限に抑えることができます。
マレーシア
マレーシアは、多民族国家としての利点を持ち、英語が公用語の一つとして広く使われています。特にクアラルンプールには多くの日本企業が進出しており、日本食レストランや日本語が通じる医療施設が充実しています。マレーシアと日本の時差は1時間(夏時間未使用の場合)であり、移住後の生活への適応が容易です。
シンガポール
シンガポールは高度に発展した都市国家で、ビジネスと金融の中心地として知られています。英語は公用語の一つであり、国際的な環境の中で生活するには理想的な場所です。日本食レストランや日本語対応のサービスも豊富にあります。シンガポールと日本の時差は1時間(夏時間未使用の場合)、これもまた移住者にとって大きな利点です。
以下の記事に日本人のとってベストな移住先についてまとめておりますので、ご覧ください。
海外移住:スモールステップで全然OK!少しづつ前に進めよう
何か新しいことに挑戦する際、特に海外移住のような大きな変化の場合、スモールステップで進めることが重要です。ジム通いを例に取ると、まずはトレーニングウェアを揃え、ジムまで行ってみる、30分だけランニングマシンで走ってみる、トレーニング後に自分へのご褒美を用意するなど、小さなステップを踏んで進めることが効果的です。
海外移住においても、このスモールステップアプローチは非常に有効です。初めての移住は不確実性が多く、直接長期滞在を開始することはリスクが伴います。
したがって、まずは1ヶ月から3ヶ月の短期間を目安に、東南アジアのような地域で生活してみることをおすすめします。東南アジアには、格安でありながら品質の良いホテルが多数あり、短期間でも快適な生活を送ることが可能です。
短期滞在のメリット
- 文化適応の機会:短期間の滞在は、現地の文化や習慣に慣れる絶好の機会です。日常の生活の中で言語や文化の違いを体験し、適応するスキルを身につけることができます。
- リスクの軽減:長期滞在に比べて、短期間の滞在はリスクが少なく、もし合わないと感じた場合には、比較的容易に計画を変更することができます。
- 自己発見:新しい環境での生活を通じて、自己についての新たな発見をすることができます。合わなければ、それを知った上で次のステップに進むことが可能です。
成長へのステップ
短期滞在を通じて、もし合わないと感じた場合でも、それは失敗ではありません。新しいことに挑戦すること自体が成長の証です。自分に合った生活スタイルを見つけるために、さまざまなオプションを試すことは価値があります。そして、それぞれの経験から学んだことを次のステップに活かすことができるのです。
最終的に、海外移住は一つの目的地に到達することではなく、自己発見と成長の旅です。スモールステップで進めることで、この旅をより豊かで実り多いものにすることができます。
また、海外移住する際におすすめの職種や、短期=プチ移住するタイミングについては、こちらの記事にもまとめています。
まとめ
- 「海外移住はやめとけ」と言う人々の心理:不安や恐れ、確証バイアス、文化的圧力などが原因で、周囲から否定的な意見が出ることがありますが心配は要りません。
- 海外移住へのマインドセット:短期間の滞在で現地を体験し、小さなステップを踏んで進むことが重要。柔軟性と開放性を持ち、新しい経験を自己発見の機会として捉える。
- おすすめの移住先:タイ、マレーシア、シンガポールは日本人にとって移住しやすく、言語の通用度、文化的親和性、日本食の利用可能性、時差の少なさが魅力です。