タイ移住に興味はあるけどデメリットはあらかじめ知っておきたい
海外経験もあまりないし、食べ物・物価・医療、衛生面…生活に関わることすべて不安。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
一般的に言われるタイ移住のデメリットと筆者が感じる”実際”を見て、それが本当なのか、また、本当であればどのようにすれば克服できるのかについて説明します。
記事の信頼性
タイの長期滞在ビザ「タイランドエリート」を取得し、プーケットに約1年定住した後、現在もタイのバンコクに住んでいる筆者の実体験を元にこの記事を作成しています。
タイ移住のデメリット1:タイではタイ語が通じないと生きていけないのか
タイでの生活をスムーズに進めるためには、基本的なタイ語の知識が非常に役立ちます。特にバンコクやチェンマイなどの大都市でも、タクシーや配達アプリのドライバーなど、英語が通じないケースは少なくありません。これは、地方都市ではさらに顕著で、英語を話す人がほとんどいない場所も存在します。
(ちなみに筆者が以前住んでいたプーケットと首都バンコクでは、プーケットの方が英語が通じます。これは、プーケットはバンコク以上に欧米人観光客がとても多いためです。)
基本的なタイ語のフレーズを知っているだけでも、日常的なコミュニケーションを大きく助けることがあります。たとえば、タクシーの運転手に目的地を伝えたり、レストランで注文をしたり、市場で買い物をする際に、タイ語でコミュニケーションを取ることは非常に有用です。また、配達アプリのドライバーとのコミュニケーションも、タイ語の基本的な知識があればスムーズに進めることができます。
生活していくのに困らないレベルのタイ語は簡単
以下は、タイに住めばよく行くであろうコンビニでの会話例です。どうでしょう、簡単ですよね。
- 電子でレンジで温めて欲しい時
- 温めてください(web hai noi )
- アイスコーヒーが欲しい時
- アイスコーヒーをください(khɔ̂ɔ amricano yen nɔ̀ɔi khrápまたはkhâ)
- 袋に入れて欲しい時
- 袋に入れてください。(sài thùng nɔ̀ɔi khrápまたはkhâ)
タイ語を学ぶことは、タイの文化と社会をより深く理解し、地元の人々との友情を築くきっかけになります。もちろん若者の多くは英語も話せるので、英語で十分なケースもありますが。
タイに短期間滞在する場合や観光目的で訪れる場合には、英語とボディランゲージ、そしてスマートフォンの翻訳アプリを利用することで基本的なコミュニケーションは可能です。しかし、タイでの生活やビジネスを考えている場合、タイ語の学習は通常推奨されるものであり、日常生活をより便利で快適にする重要な要素となります。
タイ移住のデメリット2:日本人にタイ現地のご飯は合わない?
タイの料理は、その独特の風味と香りで知られていますが、日本人の舌には少々刺激的であることがあります。タイ料理は辛いものが多く、また独特の香辛料やハーブを使用しているため、日本の伝統的な料理に慣れている人にとっては馴染みが少ないかもしれません。
筆者も何回か上の画像のソムタムでお腹を壊したことがあります(涙)
しかし、タイでの生活を楽しむには、食事は重要な要素です。もしタイの料理が合わない場合、自炊を考えることも一つの良い選択肢となります。タイには日本食材を取り扱っているスーパーマーケットや日本食レストランも多くありますが、自宅で日本の料理を作ることは、日本の味を楽しみながら、健康的でバランスの良い食事を提供する方法となります。
自炊は、新しい環境での生活をより快適にし、またタイの食材を使って日本料理をアレンジする楽しみも提供します。市場やスーパーマーケットで新鮮な食材を購入し、タイの食材を取り入れた日本の料理を作ることで、タイでの生活をさらに豊かにすることができます。また、自炊は食費を抑える効果もあり、長期滞在者には特にお勧めです。筆者が愛用する大型スーパー「ビッグC」に関しては以下の記事にまとめています。
タイ移住のデメリット3:バンコクの物価は高い?
バンコクの物価は確かに上昇傾向にありますが、それでも東京と比較すると、家賃を含む生活費は非常にリーズナブルです。特に、家賃に関してはバンコクの方が東京よりも7.8%低いとされています(参照:Cost of Living Comparison Between Tokyo and Bangkok)。
この数字だけ見ると足して変わらないと思われるかもしれませんが、日本人の多いスクンビットエリアにおいてもプラカノンやオンヌットなど、中心から少し離れればコスパの高い物件は見つかります。
筆者の住むプラカノンエリアのコンドミニアムに関して書いていますこちらの記事もご覧ください。
このような低い家賃のおかげで、バンコクでは東京と同じレベルの生活を送るための出費が大幅に少なくて済みます。
バンコクの物価が少しずつ上昇しているにもかかわらず、東京と比較すると、依然として非常に手頃な価格で快適な生活を送ることが可能です。そして、生活費の大部分を占める家賃の違いはその主な要因となっています。
タイ移住のデメリット4:病院。医療レベルや言葉の問題がある?
バンコクは世界トップクラスの医療サービスを提供する都市として知られており、特に日本人の患者さんに対応できる医療施設やサービスが数多く存在します。バンコク病院には「ジャパン・メディカルサービス(JMS)」という日本人向けの医療サービスがあり、日本の医学部を卒業したタイ人医師と日本人医師、日本人コーディネーター、日本語通訳がサポートしています。
JMSは1977年に設立され、様々な病気や症状を診療できる「家庭医」が常勤しており、どの科を受診すれば良いのか分からない時でも気軽に相談できます。
また、バンコクのサミティベジ病院は、日本人患者さんのために「Japanese Hospital by Samitivej」という日本人向けの病院を開設しました。この病院は、サミティベジ病院のスクンビット支部の隣に位置しており、日本の医師や看護師、医療機器を提供しています。さらに、この新しい病院は、高槻総合病院と佐野病院と連携し、患者さんに高品質の医療サービスを提供しています。
筆者がお世話になっている日本語OKの総合病院
DYMクリニック:https://dymclinic.com/
日本語でLINEで予約もできるため、とても助かっています。体の調子が悪いなと思ったらここ!
バンコクの医療は一般的に良好で、多くの医師や専門医は英語を話すことができます。バンコクのプライベート病院は、非常に高いレベルの医療サービスを提供し、多くのスタッフは西洋で教育を受けています。これらの病院は、ヨーロッパやアメリカからの患者さんにとっては非常に低コストであることが多いです(参考)。
これらの情報を踏まえて、バンコクは日本人にとっても安心して医療を受けることができる都市であり、日本人向けの医療サービスや施設が充実していることがわかります。医療レベルの高さと、日本人に対応できる医療施設の存在は、バンコクでの生活を検討している日本人にとって大きな安心材料となるでしょう。
タイ移住のデメリット5:汚いんでしょ?衛生面が心配…。
バンコクの衛生面と清潔さに関する改善は、都市の一部で進行中であり、特に環境や公衆衛生に焦点を当てたプロジェクトが注目を集めています。たとえば、Khlong Toeiコミュニティにおける都市衛生と洪水の問題に対処するプロジェクトが進行中であり、このプロジェクトは既存の水供給と食品生産チェーンの改善を促進する土地共有計画を導入することを目指しています
しかし、バンコク市内の街路や水路は依然としてゴミの処分場として利用されており、政府の環境管理部門によると、汚染は「臨界レベル」に達していると報告されています。
参考:Thailand: Rivers, Roads, and the Pollution They Hold
バンコクの衛生と清潔さの向上は重要な課題であり、市政府は市内の清掃を強化し、ゴミ処理とリサイクルのシステムを改善するための努力を続けています。しかし、古い市場や路地、一部の公共の場所では、依然として衛生状況が理想的でないところもあります。
それでも、主要な商業エリアや観光地、レストラン、ショッピングモール、ホテルなどは、衛生基準が高く保たれています。
まとめ
バンコクでの生活は様々な魅力とともに、治安がよく、どこに行っても清潔に慣れた多くの日本人にとってはチャレンジングなことではあります。しかし、これらの挑戦は対策次第で克服は可能であると思います。
- 言語の壁: 英語は広く通じますが、日常的なコミュニケーションのために基本的なタイ語習得は簡単であり、推奨します。
- 食事: 日本人にはハードな辛さの食事も多いですが、自炊したり、日本食レストランもたくさんあるので解決します。
- 物価: バンコクの物価は上昇していますが、特に家賃に関しては東京よりも低く、比較的リーズナブルな生活が送れます。
- 医療: バンコクは世界トップクラスの医療設備とサービスを提供し、日本人向けの医療サービスも充実しています。
- 衛生状況: 衛生面と清潔さの向上は進行中であり、主要なエリアでは高い衛生基準が保たれています。しかし、改善が必要なエリアも存在しており、これらのエリアにおける衛生と清潔さの向上は継続的な努力が求められています。
いかがですか?タイ・バンコクでの生活を検討している日本人にとって、一般的にデメリットとして挙げられることは、決して高くないハードルではないでしょうか。さらに、バンコクのコミュニティに参加し、現地の情報を収集することで、バンコクでの新しい生活をより快適で満足のいくものにすることができるでしょう。