Webデザイナーに海外移住をおすすめする理由と選び方[タイ在住WEBディレクターによる解説]

キャリアのお悩み

最近、日本での生活にちょっと疲れてきたな。日本は物価高だし、もっとコストパフォーマンスのいい場所で、新しいインスピレーションを受けたいんだよね

リモートワークで働けるから場所は選べるけど、時差の問題ってないの?

こんなお悩みを解決します。

本記事の内容

海外移住に興味はあるけど、なかなか一歩を踏み出せずにいるWEBデザイナーさん向けに、海外移住の準備とポイントを解説します。WebデザイナーをはじめとしたWeb制作・開発の現場で働く方々の背中を押せればと思っております。

記事の信頼性

旅行や短期滞在ではなく、長期滞在ビザを取得し、完全リモートワークのPM・Webディレクターとして働く筆者の体験を元にこの記事を作成しております。WEB業界で働くのは2023年で7年目になります。

2015年:長年勤めていた出版社を退職。WEB制作会社に転職
2016年:WEB制作会社を退社。
2017年:合同会社アニゲージを設立。一人親方。
2022年:タイに移住。

今までの略歴はざっとこんな感じです。

海外移住者は増加している

日本の人口減少や、海外での仕事や生活に対する興味の増加、または海外での教育や留学などにより、近年ますます海外移住者が増えています。

海外に生活の拠点を移す日本人が増えています。外務省の海外在留邦人数調査統計では、昨年10月現在の推計で日本人の永住者は約55万7千人と過去最高を記録。

出典:増える海外移住、専門家「人口減を加速」 背景に日本の閉塞感:朝日新聞デジタル (asahi.com)

Web制作者は、特にフルリモートや一部リモートワークで働いている方は少なくないのではないでしょうか?

Web業界でPMやディレクターとして働く筆者ですが、WebデザイナーやWebディレクターなどの、頻繁に顧客とのコミュニケーションが求められる職種においても、リモートで問題ないとする企業や顧客も増えていると感じます。

そのため元々海外で生活してみたいと夢見ていたWeb制作者にとって、リモートワークの定着により、海外移住のハードルが更に低くなってきました。

では、Webデザイナーに海外移住をおすすめする理由を実体験から説明します。

理由1:物価差を利用した生活コストの最適化

日本は確かに物価が高い国です。特に、都市部では家賃や食費、交通費が重くのしかかります。それに対して、Webデザイナーはリモートワークの機会が豊富で、住む場所を選びません。だからこそ、物価の低い国に移住することで、生活コストをグッと抑えることができます。

フルリモートできるWebデザイナーには東南アジアがおすすめ

東南アジアは、現在多くのデジタルノマドやリモートワーカーに注目されている地域です。まず、物価が非常に手頃である点が挙げられます。食費、交通費、家賃が日本よりもかなり安く、賢く生活費を使うことができます。

また、東南アジアの国々は親日家が多く、日本人が暮らしやすい環境が整っています。言語の問題もあるものの、英語が通じる場所も多いため、コミュニケーションに大きな困難は感じにくいでしょう。実際にタイで暮らす筆者は買い物程度のタイ語は話せるものの、簡単な英語力だけでも全然暮らせますと感じています。

タイのバンコクは特に、日本語のわかるウェイターさんがいるレストラン・定食屋さん、日本語の通じる病院があり、海外移住者初心者にとって最もおすすめの場所と言えます。

さらに、美しい自然環境と温暖な気候も魅力。仕事の合間にリラックスする場所として、ビーチやカフェ、観光地が豊富に存在します。これらの要因から、東南アジアはWebデザイナー・ディレクターにとって、物価差を最大限に利用しながら快適に暮らす選択肢と言えます。

低予算での移住生活についてははこちらの記事もご覧ください。

東京都内じゃありえない!プール・ジム付き駅近のタワマンに10万円以下の家賃で住めます

どれだけコスパがいいかの例として、現在バンコクの中心地であるスクンビットエリアで暮らす筆者のコンドミニアムを紹介します。

バンコクのコンドミニアムは日本でいう「タワマン」です。

外観です。28階建てで警備員常駐のオートロック

↓25メートルと競泳もできる大きなプール。

プールサイドにはテーブルやデッキチェアも配置

↓フィットネスジムもあります。

↓散歩や寛ぎにもってこいの憩いのスペース。

さらに駅から徒歩10分で、大型スーパー「ビッグC」も徒歩3分の便利なロケーション…!

さて、家賃は10万円以下です。

東京都内じゃまず無理ではないでしょうか。

何が言いたいかといいますと、タイのコンドミニアムは全体的にむちゃくちゃコスパがいいです。バンコクのコンドミニアムの家賃相場については、地区によって異なりますが、日本人が多く暮らすスクンビット地区の駅近で1ベッドルームのコンドミニアムを借りようとすると、月の家賃は10万円もかかりません。

家賃相場は日本でいうところのワンルームマンションに相当するスタジオと呼ばれる物件で8000~15000バーツ(約29000~54000円)2ベッドルームのコンドミニアムで25000~35000バーツ(約90000~126000円)が目安です。

引用元:いくらくらいで借りられる?バンコク主要エリア別賃貸物件の相場 (olympusfluoview.com)

節約したコストを他の投資やスキルアップに活用する

筆者は、東京で一人暮らしをしていた時と比べ、生活費は約半分くらいのコストカットができています。節約した移住先でうまく生活コストを節約できたら、次は節約したコストを自己投資に活用することで、将来的にはさらなる収入アップやビジネスチャンスに繋がる可能性が広がります。

スキルアップのためのオンラインスクールへの参加

現代のキャリア構築には、継続的な学習とスキルの向上が不可欠です。

普通のWEB系スクールは、デザインコースやプログラミングコースという風に講座が分かれていて、それぞれ何十万円と高額な授業料が発生しますよね。

定額制で質問し放題【Web食いオンラインスクール】

では、月額10,800円(※)と定額の定額制でデザイン、プログラミング、マーケティングが一緒に学べます。自宅で、節約したコストを活かしながら、市場価値の高いスキルセットを身につけましょう。

(※):2023年現時点の価格

インデックス投資や積立預金

インデックス投資や積立預金で賢く投資をして将来の財産を形成することも大切です。長期的な視点を持ち、安定した資産形成を目指しましょう。

ローカルコミュニティでのネットワーキング

ビジネスの機会は人との繋がりから生まれることも多いです。地域のコミュニティに参加して、新たな人脈を築くことが、未来のビジネスチャンスにつながるかもしれません。

このように、節約した資金を賢く活用することで、収入の増加だけでなく、より充実した人生を送るための土台を築くことができます。さあ、今日からあなたも賢い投資で、より豊かな未来を手に入れましょう。

理由2:異文化での人間的な成長ができる

これはWebデザイナーに限ったことではありませんが、海外移住は、ただ物理的な場所を変えるだけでなく、心の中でもたくさんの変化と成長をもたらします。異なる文化や価値観に触れることで、自身の思考が広がり、人間としての深さが増すでしょう。

まず、異文化交流を通してコミュニケーションスキルが向上します。言葉の壁や文化的な違いを乗り越えて相手と繋がろうと努力する中で、より柔軟で効果的なコミュニケーションの方法を身につけることができます。

筆者がタイに住んでいて感じる人としての成長・癒し

タイ人や様々な国の人との交流

タイ・バンコクでは、タイは観光立国であり、世界中から来た人々との交流が日常的にあります。それにより、多様な価値観や考え方に触れることができ、自身の視野が広がっていると感じます。

フィットネスジムに行けば、タイ人より欧米人が多いなんてことも…。

タイでのジムの様子についてはこちらの記事をご覧ください。

助け合いの文化

筆者がタイ・バンコクに住んでいる大きな理由はこれですね…。

タイの人々には助け合いの文化が根付いています。困った時には互いに助け合う姿から、人間としての暖かさや思いやりを学ぶことができます。この文化が、私自身の人間性やコミュニケーションの取り方にも良い影響を与えています。「新日国である」「人が優しい」というのは長期で住む場合、めちゃくちゃ利点です。

つい先日は、エレベーターに乗り込もうとしていて、荷物をたくさん持っていたりすると…「何階ですか?」と気を遣って聞いてくれたり… 、

道に迷っていると快く教えてくれたり…。

日常の優しさに触れることができると、創造性や生産性の向上にも繋がる気がしています。

異文化の中で生活することは、新しい価値観や視点に出会う絶好の機会です。それによって、従来の自分の考え方に囚われず、多角的に物事を考える力が育まれます。これは、ビジネスの場面でもプライベートでも非常に役立つスキルと言えるでしょう。

また、異国の地での生活は、自身の適応力を試す場でもあります。未知の環境に適応し、日々の生活を送る中で、困難に対する耐性や解決策を見つける力が自然と身についていきます。

このように、異文化での生活は人間としての成長を促進する素晴らしい機会です。海外移住を通して、自分自身をより深く理解し、新しいステージへとステップアップしましょう。

Webデザイナーの海外移住国の選び方

時差について。Webデザイナーやディレクターがリモートするときの壁とは

リモートワークには数多くの利点がありますが、海外からのリモートワークには時差が大きな課題となります。特に、クライアントやチームとのコミュニケーションをスムーズに行うためには、同じ時間帯での作業が求められる場合も少なくありません。

しかし、東南アジアからのリモートワークは、この時差の壁を低く抑えることができる大きなメリットがあります。日本との時差は1〜3時間程度。タイは2時間です。この僅かな時差ならば、日本のクライアントやチームとも効率的にコミュニケーションを取ることができます。

この時差の利点により、リアルタイムでのオンラインミーティングや、迅速なSlackのやり取りもスムーズ。また、プロジェクトの進行においても、日本と同じビジネス時間で作業ができるため、進行スケジュールの調整も容易になります。

東南アジアからのリモートワークは、時差の少なさが、Webデザイナーやディレクターにとって、ストレスフリーで効率的な作業をサポートする強力な味方となるのです。

インターネットの安定性

インターネットの安定性は、リモートワークにおける最も基本的なニーズの一つです。中断されることなくスムーズに作業を進められるよう、移住先のインターネット環境を事前にリサーチしましょう。都市部では問題ない場合も多いですが、タイの比較的田舎であるパタヤやプーケットのホテルでは、接続が不安定だったこともありました。あらかじめチェックしておきたいですね。

タイ・バンコクに住む筆者の環境は…

USEN GATE02調べ:https://speedtest.gate02.ne.jp/

筆者が作業をしている部屋では、True社というプロバイダを契約しているのですが、

Download: 21.91 Mbps

Upload 16.03 Mbps

と、一般的なオンライン作業において十分な速度と言えるのではないでしょうか。

コワーキングオフィスであれば、より快適な環境で作業ができるでしょう。

1ヶ月から3ヶ月のプチ移住ということであれば、日本からタイで使えるWifiルーターを持っていく

ことをおすすめします。

スピードと安定を追求【タイDATA】

通信費とコストに関してはこちらの記事に書いていますので合わせてご覧ください。

エージェントやプラットフォームを活用して継続的に案件を受注する

Webデザイナーとしての技術と創造性は、世界どこにいても価値があります。しかし、海外に移住した後に継続的な仕事を得ることは対面での営業ができなくなるため、日本在住のWebデザイナーと比べると不利です。ここで、エージェントの活用が鍵となるのです。では、どのようにエージェントを利用して案件を受注するのか、その方法を見ていきましょう。

エージェントとは、フリーランスのWebデザイナーとクライアントをつなげる役割を果たします。彼らは市場のニーズを熟知しており、あなたのスキルセットに合った案件を提供してくれます。海外にいながら日本のクライアントと連携することは、時差の壁を超えて働く大きな利点となります。以下にエージェント例をご紹介します。

複業クラウド

複業クラウドは、複数の案件に従事する個人がオンラインで仕事を管理し、異なる雇用者やクライアントと協力するためのプラットフォームを提供するサービスです。デザイン案件の求人も豊富にあるため、参考にご覧らください。エージェントを挟まない直でのやり取りとなる案件がほとんどのようです。

複業クラウド | 複業・業務委託特化型マッチングプラットフォーム
複業クラウドは複業・フリーランス人材のための求人検索・仕事探しに特化した、完全無料の複業マッチングプラットフォームです。複業クラウドには、上場企業から、ベンチャー、スタートアップ企業まで多くの企業の業務委託求人が掲載されており、そのすべての求人に自由にアクセスできます。求人情報の閲覧・リモート案件や土日祝稼働可能・希望...

midworks

【midworks】

こちらも国境を越えた案件マッチングに秀でています。日本国内のクオリティの高い案件を、海外にいながらにして獲得することが可能です。こうしたプラットフォームを通じて、安定した収入とキャリアアップの両方を目指しましょう。

エージェントを利用するメリットは、案件探しの時間短縮だけではありません。彼らはあなたの代わりに価格交渉を行い、契約内容の確認をしてくれます。これにより、あなたはデザインに集中し、クリエイティビティを最大限に発揮することができます。

さらに、海外生活で得た新たな視野を活かし、国際的な案件に取り組むことで、あなたのポートフォリオはさらに魅力的なものへと進化していくでしょう。海外移住は、Webデザイナーとしてのあなたのキャリアにとって、ただの一時的な経験ではなく、永続的な成長への投資となりえます。

完全移住のハードルが高ければプチ移住がおすすめ!

と、ここまでWebデザイナー向けに海外移住のススメを書いてきましたが、いきなり完全に移住するのって結構ハードル高いですよね?…。そうした不安は至極当然のことだと思います。まずは、観光ビザで短期で住んでみて、実際肌に合うかを確かめることをおすすめします。タイは現在ビザなしで30日まで滞在することもできます。(在タイ日本国大使館

観光と定住では全然違いますからね。

筆者はトライアルの海外移住を”プチ移住”といっているのですが、”プチ”移住についての記事を作っていますのでこちらもご覧ください。

この記事を買いた人

タイ在住3年目。会社員勤務時代、上司からのパワハラで適応障害を患い、以来、日本を脱出して自分のペースで働くことを決意。WEB制作会社で修行後独立。現在は、WEB業界のPM・ディレクターとして活動して7年目。過労や人間関係で疲弊した「日本から脱出したい」若手向けに、前向きになれるような記事を発信しています。

Sakichiをフォローする
キャリアのお悩み海外移住
Sakichiをフォローする
アニゲージBLOG
タイトルとURLをコピーしました