いつか海外移住したいけどんな職種や業種に就職・転職すればいいんだろう
独立やフリーランスとしてどうやって仕事(案件)を獲得すればいいんだろう
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
「海外移住に興味があるけど、どんな職種・業種が向いているのだろうか」というお悩みに対して、タイトルから答えを言ってしまっていますが、筆者はITフリーランスを推奨します。
この記事では、ITフリーランスになるステップと案件の獲得方法について、ITフリーランスにとってどこが働きやすいのか、おすすめの国・都市を紹介します。
また、ITフリーランスとして海外移住のステップを理解することができます。
本記事の信頼性
旅行やビザランなどの一時的な滞在ではなく、長期滞在ビザを取得し、現在もタイのバンコクに住む筆者の実体験を元にこの記事を作成しています。
また、実際にタイに住みながらPM・ディレクターとして様々な企業の案件を獲得・参画していますので、案件の獲得方法についてもアドバイスができるかと思います。
海外移住と仕事の現状。ITフリーランスのメリット
流行病やテクノロジーの飛躍的な進化で、リモートワークが当たり前になり時間や場所に縛られず働くことが当たり前になりつつあります。
海外で働くといったら、すぐに「駐在員」や「現地採用」をイメージする人も多いかもしれません。もちろんそうした働き方を否定するわけではまったくないのですが、人や時間に縛られず、より自由度の高い働き方が可能になる。それがITフリーランスのメリットです。
ITフリーランスのメリット
1.地理的な自由
最も大きなメリットは、場所に縛られずに仕事ができることです。好きな場所で生活しながら、クライアントとオンラインでコミュニケーションを取ることができます。(ただし日本企業の案件のなかには、時差2時間以内など、時差があまりない地域に参画が限定されることもあります。)
2.多様なプロジェクトに参加可能
様々なクライアントやプロジェクトに参加することで、スキルセットを広げることができます。これにより、キャリアの幅も広がります。筆者がフリーランスを選択することの理由としてこの理由が大きいです。筆者の場合は、同時に2社、多くて3社の案件を同時に複数進めていくことが多いです。
3.収入の最適化
海外の低コストな生活環境と、より高収入を得られるプロジェクトの組み合わせにより、生活のクオリティを上げることが可能です。東南アジアと日本の物価差はあまりなくなってきたと言われていますが、贅沢な暮らしを避ければかなり生活費を抑えられます。タイの都市バンコクで暮らす筆者の生活費は、家賃込みで10万円くらいで生活しています。
4. パーソナルネットワークの拡大:
コワーキングスペースに行けば、世界中のフリーランサーと繋がることができます。たとえば、筆者の住んでいるバンコクや、以前住んでいたプーケットのコワークでは、欧米人が多く集まるため、欧米のオフィスにいるような気分でした。が、筆者は人見知りなので正直あまり人脈拡大はしてません(笑)。
5.柔軟なワークスタイル
自分のペースで働くことができ、ワークライフバランスを自分で調整することが可能です。筆者は、午前中ジムに行ったり、語学勉強に時間を充てたりと自己研鑽に時間を避いています。これは会社員時代にはできないことだったので、1日を通してよりQOLが高まっていることを実感します。
【非IT職向け】ITフリーランスと海外移住へのステップ
では、非IT職の方にとってどのようなステップでITフリーランス→海外移住のステップを踏めばいいかを私の実体験を踏まえて解説します。
非IT業種からWEB業界への転職で採用されやすい職種
元々、私はWEB業界にいた人間ではなく、出版社で雑誌の編集者をしていました。しかし「時間や場所に縛られず、働きたい」、「もっと多くの人にコンテンツを届ける仕事に就きたい」という思いから30歳を過ぎてWEB業界へ転職しました。
非IT業界からいきなりWEB業界でフリーランスとして独立するのは、実績がないため結構ハードルが高いです。そのため、まずはWEB業界に転職をして数年修行をした方がいいです。
筆者は、雑誌編集者からWEBディレクターにジョブチェンジしましたが、非IT職種からWEB業界の求人で採用されやすい職種はどんなものがあるでしょうか。
非IT職種からWEB業界の求人で採用されやすい職種
- コンテンツクリエーター・ライター:雑誌編集者やジャーナリストなどの経験を持つ方は、WEBメディアやブログのライター、エディター、ディレクターとしての職種にフィットします。
- 広報・PR担当:企業の広報経験者は、WEB企業のPR担当やコミュニケーション戦略を立てる役職に適しています。職種でいえばWEBプランナーでしょうか。
- マーケティング・広告担当:一般のマーケティングや広告の経験を持つ方は、デジタルマーケティングやオンライン広告の分野に適しています。
- ソーシャルメディアマネージャー:SNSの運用やコミュニティマネジメントの経験があれば、ソーシャルメディアの担当者としてWEB業界での求人に応募できます。
- グラフィックデザイナー:グラフィックデザインの背景を持つ方は、少しの技術的な学びを加えることで、ウェブデザイナーとして活躍することができます。
- プロジェクトマネージャー・プロデューサー:他の業界でのプロジェクト管理の経験があれば、ウェブプロジェクトのマネージャーやプロデューサーとして活躍できる可能性があります。
- カスタマーサポート・カスタマーサクセス:顧客対応やサポートの経験があれば、WEBサービスやeコマースサイトのカスタマーサポートやカスタマーサクセスの役職に応募することができます。
これらの職種は非IT業種からの転職者が、既存の経験やスキルを活かしながらWEB業界でのキャリアを築くための出発点として適しています。
キャリアコンサルやコーチングを活用する
キャリアの岐路に立った時、自分だけの力で次のステップを決めるのは容易ではありません。特に、これまでの経験が自分に何を教えているのか、どのような可能性が自分にはあるのかを把握するのは難しいものです。そのような時、外部の専門家の意見を聞くことは、未知の領域への一歩を踏み出す大きな助けとなります。
Greatworth Associatesは、そんなあなたをサポートするプロフェッショナルなキャリアコンサルタントを提供します。自己理解を深め、自身の強みや価値観、キャリアの方向性を見出すためのセッションを通じて、より明確なキャリアプランを描くことができます。また、コーチングはあなたの潜在能力を引き出し、実際の行動変化を促すための強力なツールとなるでしょう。
WEB業界に転職したのはWantedlyがきっかけ
筆者の場合は、Wantedlyというビジネス版SNSがきっかけでした。Wantedlyには「話を聞きに行きたい」という実際に採用担当者と会って企業や仕事についてヒアリングできる機能があり、興味を持った複数社の担当者さんに会いに行き、その後採用面談へと繋がりました。
いきなり面談というのもパワーがいりますし、私の場合は緊張もしますが、このようなサービスを使って、行動してみるのが動きだしとしてはおすすめです。
独立を目指しているなら、WEB制作会社で荒波に挑みましょう
WEB業界といっても様々な会社がありますが、WEB PMやディレクターとして独立した筆者のおすすめとしてはWEB制作会社に就職するのがもっとも独立しやすいと思います。周りのディレクター仲間を見ても、WEB制作会社で一回は修行した方がいいと口を揃えて言っています。
なぜか。一言でいえばたくさんのことを経験できるからです。PMやディレクターは、企画、設計、デザイン、開発、テスト、リリースといったWEBサイトやアプリケーション制作の全工程を経験することができますが、
そのほかに、独立する上で必須のクライアント対応や見積もり、予算やスケジュール管理、企画提案書作成などのプランナー寄りのタスク、GA分析やSEOなどのマーケティングの実績など、幅広く実績が積めます。
WEB業界で修行後独立。どうやって仕事を受注するのかを説明します
自身が勤めていたWEB制作会社から案件の依頼を受ける
WEB業界で数年修行した後は、個人事業主になるか起業して独立するわけですが、仕事を発注してくれる顧客との関係性を築いていれば、修行年数というのはあまり関係ないと思っています。ちなみに、筆者の場合は勢いで1年で独立しました。
どのように仕事(案件)を獲得していったらいいかについて説明します。
まず、自身が勤めていたWEB制作会社から案件の依頼を受けることができるかと思います。なぜなら、大抵のWEB制作会社はやることがたくさんあるので、常に人手不足だからです。
筆者も例外なく、特に独立した直後は勤めていたWEB制作会社からお仕事をいただいてました。なので、一ついえるのは、会社を辞めるときは穏便に、社長やリーダークラスとは仲良くしておきましょう(笑)。
エージェントから仕事の依頼を受ける
もう一つはIT系エージェントに登録をして仕事の依頼を受ける、です。上記のように古巣から仕事を受けるとなると、入金が納品後のタイミングになるので特にどうしてもキャッシュフローとしてはハードモードになりがちです。
特にPMやディレクターなどのマネイジメント職は、デザイン費用と実装費用など制作・開発費用が全体の見積もりから差し引かれた額が、実際の粗利になるため、フリーで「受託」のキャッシュフローを続けるのは大変です。
そこで、もう一つの方法としては、IT職に特化したエージェントに登録する方法です。以下にエージェントを紹介します。
- レバテックフリーランス : システムエンジニアリング事業・IT/Web領域における人材紹介事業を手がけるレバテック株式会社が運営するフリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。
- 複業クラウド:複業案件を豊富に扱っているIT系求人プラットフォームです。ほとんどの案件が、WEB内メッセンジャーを通して企業の担当者と直のやりとりとなるため、優秀な方は案件獲得までストレスが少ないでしょう。
おすすめの国と都市:ITフリーランスのためのベストスポット
タイの首都であるバンコクは近年、多くのデジタルノマドやITフリーランスにとって魅力的な拠点となっています。その人気の理由を以下に4点、解説します。
バンコクがおすすめの理由4つ
1. 日本との時差が僅か2時間
2. 充実のコワーキングスペース
3. 優れたネット環境と安価な通信費
4.なんと言っても親日国であること!
日本との時差が僅か2時間
バンコクと日本との時差はわずか2時間。これは、日本のクライアントやパートナーとのコミュニケーションを取る際のハードルを大きく下げています。オンラインミーティングや緊急の連絡もタイムラグなくスムーズに行えます。
経験上、クライアント企業の中には時差2時間以内でないと契約しませんとしている会社さんもあり、時差が短いということは大きなメリットです。
また、WEBサイトの本番リリース時は、夜遅くまで作業がかかることも少ないですが、日本より2時間遅いためその分、得した気になります。(早朝の会議はちょっと辛いですが…)
充実のコワーキングスペース
バンコクには、さまざまなタイプのコワーキングスペースが豊富に存在します。高速Wi-Fi、ミーティングルーム、リラックスエリアなど、必要な設備が整っており、多くのITフリーランスたちが集まり交流を深めています。
筆者おすすめのコワーキングスペースをご紹介します。
Paper Plane Project
トンローという駅から直結で、日中はコワークスペースとして、午後6時になると、ライブ音楽の雰囲気に合わせて照明が変わります。バンドを鑑賞しながら食べ物や飲み物を楽しめます。
優れたネット環境と安価な通信費
タイのインターネット費は比較的安いです。たとえば筆者が契約しているのは、タイの主要な通信会社の一つである「True」社ですが、500mbs / 500mbsで月599タイバーツ(日本円で約2400円)です。
1ヶ月から3ヶ月くらいのプチ移住であれば、タイで使えるWifiルーターを持っていくことをおすすめします。
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なんと言っても親日国であること!
結局はこれですね。「人が優しい」「人種差別がない」というのは海外生活の中で最も安心できることではないでしょうか。日本にいたときに想定していた以上に、バンコクでは優しい人に出会うことが多く大げさに言って感動しました。
つい先日は、コインランドリーを探していて目的地に到着するまでに迷っていると、「どうしたの?」と声をかけてくれたり、そこで「日本に行ったことがあるんだよー」と会話が始まったり…。そういうほっこりする出来事がこちらではたくさんあります。
元々タイは親日というのもあり、お店やジムなど日常生活の中で、筆者が日本人であることがタイ人に伝わると、とても親切にしてくれたり、フレンドリーにしてくれたりする機会が多いです。
【まとめ】ITフリーランスとしての海外移住のステップ
STEP1. WEB制作会社で修行
多くのITリモートワーカーのキャリアは、専門的な技術や知識を身につける場としてWEB制作会社での経験から始まります。ここでは、プロジェクトの流れやクライアントとのコミュニケーション、チームとしての協力など、IT業界での仕事の基本を学べます。
STEP2. フリーランスとして独立。安定期へ。
WEB制作会社での経験を経て、一定のスキルと実績を持つようになったら、多くのITプロフェッショナルはフリーランスとして独立を選択します。独立することで、自分のペースで働けるだけでなく、収入の上限も自分次第となり、高収入を得るチャンスも増えます。
STEP3. エージェントを活用しフルリモート案件を獲得する
フリーランスとしての立場が安定してくると、次のステップとしてフルリモートでの案件獲得を目指す方が多いです。特に海外生活を希望するITリモートワーカーにとって、エージェントの活用は非常に有効です。エージェントを介して、自分のスキルや経験に合ったリモートワークの案件を見つけることができます。
海外でのリモートワークは、自由な働き方と魅力的な生活スタイルを手に入れるチャンスを提供してくれます。しかし、その背景には確固たるスキルと経験、そして継続的な努力が必要です。
WEB制作会社での経験、フリーランスとしての独立、エージェントを利用したフルリモート案件の獲得というステップを経て、海外生活を実現させましょう。それぞれのステップが、あなたのキャリアと生活の質を向上させるための貴重な経験となるでしょう。