長期で海外移住するにはどんな方法があるのだろう?
現地採用で住むのと長期ビザ滞在ではどっちがいいの?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 日本人にとって長期で海外移住するための必須条件がわかります。
- 現地採用と長期ビザのメリット・デメリットがわかります。
本記事の信頼性
香港には現地採用で1年移住し、タイには長期ビザ「タイランドエリート」を取得し在住2年目になる筆者の実体験を元に記事を作成しています。
現地採用と長期ビザ取得の両方を経験したことがあるからこそ、メリット・デメリットをおわかりいただけるかと思います。
筆者は現在住んでいるタイ・バンコクと香港の2カ国、移住経験があります。
筆者の移住歴
【香港】
2011年にフリーマガジンの編集者として現地採用。1年間の就労経験。
【タイ】
2022年に長期ビザ「タイランドエリート」を取得。
現在、タイに住みながら、フルリモートで日本企業のWEB制作・開発案件にPM・ディレクターとして参画中。
海外移住に必須なのはビザ
移住を考える際、異国の地で合法的に滞在し、働くためにはビザの取得が欠かせません。ビザの取得方法にはいくつかの種類がありますが、ここでは主に2つの方法を取り上げます。
1. 現地採用として、企業側に労働ビザを発行してもらう
企業による現地採用は、多くの移住希望者にとって直接的な方法として人気があります。この方法では、企業との面談を通じて雇用契約を結ぶことで、企業が労働ビザの発行をサポートします。
これにより、ビザ取得の手間や書類の手続きを企業側がサポートしてくれるため、個人が独自にビザを申請する場合よりもスムーズに滞在許可を得ることができます。ただし、雇用契約が終了するとビザの更新や変更が必要となるため、その点を考慮する必要があります。
2. 自分で長期ビザを申請する
一方で、自分自身での長期ビザの申請も選択肢として考えられます。これには、投資や結婚、学習など、各国の長期滞在を認めるさまざまな条件やカテゴリーが存在します。例えば、語学学校に通学する学生ビザや、一定の投資を行う投資家ビザなどが考えられます。
この方法のメリットは、雇用契約に縛られず、自分の条件や希望に合わせて滞在することができる点にあります。しかし、ビザの申請や更新には一定の条件を満たす必要があり、それぞれのビザの要件や手続きをしっかりと理解することが重要です。
永住権と長期ビザは異なります。長期ビザで人気があるのは、マレーシアのMM2Hや筆者が取得したタイランドエリートビザなどです。長期ビザに関する記事はこちらも参考にしてみてください。
筆者が現地採用に至った経緯と、現地採用のメリット・デメリット
まず筆者が現地採用に至った経緯から説明します。
現地採用に行った経緯
筆者は、日本で雑誌の編集者として約6年間正社員として勤務していました。その頃から時折、海外で英語で仕事をすることに憧れを抱いていました。
特に、編集者時代の出張で訪れたことのある香港の魅力が忘れられず、ある日、その衝動に駆られて香港での求人情報をインターネットで検索することに。その際に、偶然、フリーマガジンの編集部で編集者を募集していることを発見し、そのチャンスを逃すまいと即座に応募を決意しました。面接の結果、香港支社で現地採用となりました。
メリット:現地採用では企業側が多くを負担してくれる
海外での現地採用時、企業側がサポートしてくれることは多岐にわたります。筆者の経験に基づくと、以下のようなサポートが企業から提供されました。
- 労働ビザの申請代行:移住先での正式な仕事を開始するには、適切な労働ビザが必要です。筆者の場合、企業がビザの申請プロセス全体を代行してくれました。
- 日本から香港への渡航費:移住の初期段階で発生する渡航費は、企業が全額負担してくれました。これにより、移住のハードルが大きく下がりました。
- 銀行口座設立の代行:給料を受け取るためには、現地の銀行口座が必要です。筆者の場合、企業が銀行口座の設立してくれました。
これらの費用面でのサポートは海外移住するにあたって大きなメリットといます。
デメリット:ビザの依存
最大のデメリットとして、労働ビザが雇用契約に直結していることが挙げられます。
これは、雇用契約が終了すれば、ビザも同時に失効することを意味します。そのため、企業との関係が終了した場合、新たなビザを取得するか、国を去る必要が出てくる可能性があります。
海外移住・就労で英語力は必要なのか?
海外での仕事において英語力がどれだけ必要かは、主に職種や業務内容に依存します。例えば、主に日本人の同僚やクライアントとのみ関わる場合、日本語のみで業務が進められる会社も存在します。しかしながら、筆者が香港で編集者として勤務していた際には、取材や撮影などの業務での英語コミュニケーションが必須となっていました。
正直に言えば、当時の筆者の英語力はまだ初級の域を出ていませんでした。しかし、仕事をする上での英語力はもちろん、日常生活を送る上でも英語は非常に役立ちました。英語力を短期間で劇的に向上させるための方法として、筆者が特に効果的だと感じたのは、ドラマや映画の英語を聞きながら、その字幕を模倣するように口に出して練習する方法でした。この学習法については、別の記事で詳しくシェアする予定です。
タイの長期ビザを取得した経緯と、長期ビザのメリット・デメリット
長期滞在ビザを取得した背景
筆者がタイの長期ビザを取得するに至った背景は、フリーランスとしてのフルリモートワークの自由度を追求する中での選択でした。
日本の企業とのリモートワークを継続しつつ、異国の地で新しい生活と経験を求める動機から、タイランドエリートビザを選択しました。このビザは、その名の通り、長期滞在を可能とするものであり、以下のようなメリットとデメリットがあります。
長期滞在ビザのメリット
- 最大20年間の滞在:タイランドエリートビザは、最大20年間の滞在が可能です。これにより、短期間での国の移動やビザの更新などの手続きの手間が省け、安定して生活や仕事に専念できます。
- フリーランスとしてフルリモート稼働が可能: このビザを持っていれば、タイへの長期滞在が可能なので、日本のクライアントとの仕事を継続しつつ、タイでの生活を享受することができます。
長期滞在ビザのデメリット
費用がかかることです。タイランドエリートビザでは、私が取得したイージーアクセスというメンバーシップ(このメンバーシップは2023年9月15日をもって廃止となりました)で、600,000バーツ(日本円で約240万円)かかりました。
エリートイージーアクセスメンバーシップ
EASY ACCESSは、5年間更新可能なタイ王国エリート会員です。
https://thailand-elite.com/ja/membership/elite-easy-access/
5年間の長期滞在ビザ、空港からのプライベート送迎サービス、プライオリティキュー、ラウンジなどの特典を含むタイ・エリート・サービスのすべてをご利用いただけます。
私は海外移住を心に決めてから7年ほどかけて貯金を続けていたため、払うことができましたが、決して安くないのでいざ支払うとなると少し躊躇してしまいました。しかし、上記のビザ取得メリットを考えると、十分、費用以上のメリットがあったと感じています。
まとめ:自身の状況や予算、希望に合わせて検討してみてください
海外移住を考える際、ビザは必須の要素です。現地採用と長期ビザ取得、それぞれにメリットとデメリットがあります。現地採用ならば、企業のサポートが充実しますが、ビザが雇用契約に依存している点には注意が必要です。一方、長期ビザ取得では、長期滞在が可能で、フルリモートワークも可能ですが、一定の費用がかかることを考慮しなければなりません。
最終的な選択は、自身の状況や予算、希望に合わせて検討するべきです。海外移住は新たな挑戦と冒険の始まりです。自分に合った方法を選んで、素晴らしい経験と新しい生活を手に入れましょう。成功を祈っています!